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私的物書

音楽、映画や美術。

『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー(The Devil's Rejects)』(2005年)

マーダー・ライド・ショーの続編です。第一作目では、若者集団がどちらかというと主役でしたが、今作の主役はファイアフライ一家です。そうなると、バイオレンス描写バリバリのただの殺戮映画になると予想されるところが、これまた前作とは打って変わり、全くテイストが異なっているのが今作です。

それはタイトルにも表れていて、前作の原題は『House of 1000 Corpses』、「1000人の死体がある家」とでも言いますでしょうか。なんだかおどろおどろしい印象を受けますが、今作の原題は『The Devil's Reject』、「悪魔からの拒絶」となっていて、悪魔崇拝のような要素があった前作のことを踏まえると何かあったことが予感できるかと思います。

中身で気になったのは一点ほどです。それは前半でファイアフライが担っていたバイオレンス要素を後半では一人の保安官が担った、という点です。そもそも保安官とは。保安官とは「アメリカで群などの治安維持の任に当たる管理。住民の選挙によって選ばれる。シェリフ。」(三省堂スーパー大辞林)という人物のようです。つまり、民衆によって選ばれた治安維持の役割をもつ存在であるということです。

そのような保安官が、父親を殺された仕返しとして、囚人を殺し、殺し屋を雇い、身を拘束し、ファイアフライ一家を拷問するわけです。保安官は保安官である前に一人の人間であることを考えれば当然のことのような思いもしますが、復讐心に没頭し盲目になる保安官が今作では描かれています。ここには監督の反体制心のようなものが伺えるような気がします。

以下、ポスターです。

 

http://tthk-18.tumblr.com/post/141533949988/the-devils-rejects-directed-by-rob-zombie-2005