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私的物書

音楽、映画や美術。

『シン・ゴジラ』(2016年)―モヤモヤなゴジラ―

公開されて約半月、あまりにも絶賛する声を多く目にしたので、いかがなものかと思い鑑賞してきました。以下は、その感想です。 端的に言ってしまえば、この映画は「とてもよくできている」、「ただおもしろい」映画だと思いました。その理由を説明していきた…

『ファンタスティック・プラネット(Fantastic Planet)』(1973年)

今回はフランスアニメの巨匠、ルネ・ラルーの代表作、『ファンタスティック・プラネット』についてレビューしていこうと思います。 話の大筋は極めて簡単で、ある惑星に住む巨大な体を持ち、高度な文明も備わっているドラーグ族とドラーグ族と比較してとても…

『ネレトバの戦い(Battle of Neretva, Bitka na Neretvi)』(1969年)

1969年にユーゴスラヴィアで製作された戦争映画です。WWIIで実在した「ネレトバの戦い」をオリジナルに、ユーゴスラヴィアの素晴らしさ、を称えるような作品となっています。 まず、「ネレトバの戦い」を簡潔に説明すると、「パレスチナと枢軸国(ドイツ軍、…

『道(La Strada)』(1954年)

今回はフェデリコ・フェリーニ監督の出世作ともなった『道』を取り上げたいと思います。以前、イマジカBSで『カサノバ』(1976年)の放送がありまして、なんて変態な監督なんだろうと印象を受けました。以降、フェリーニの作品を見てみたいと思っていたとこ…

『コッポラの胡蝶の夢(Youth Without Youth)』(2007年)

コッポラ監督、2007年公開の作品です。今作の原作はミルチャ・エリアーデの「若さなき若さ」です。ミルチャ・エリアーデはルーマニア出身の宗教学者、民俗学者でオリエンタル世界に興味を持っていたようです。そんな彼の書いた小説が今作の基盤にあります。…

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(Night of The Living Dead)』(1968年)

今回は1968年に公開された『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を扱います。ゾンビ映画の金字塔と崇められている今作をレビューするには力不足のような気がいたしますがどうぞお付き合いください。 ゾンビ・カルト映画に対して豊富な知識を持っているわけで…

『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー(The Devil's Rejects)』(2005年)

マーダー・ライド・ショーの続編です。第一作目では、若者集団がどちらかというと主役でしたが、今作の主役はファイアフライ一家です。そうなると、バイオレンス描写バリバリのただの殺戮映画になると予想されるところが、これまた前作とは打って変わり、全…

『マーダー・ライド・ショー(House of 100 Corpses)』(2003年)

2003年公開の『マーダー・ライド・ショー』。監督はロブ・ゾンビです。 何も前提知識、背景知識を入れないまま見たのですが、とても音楽に気を遣っていて、ハイセンスだなと思いました。ベイビー・ファイアフライが自身の部屋で晩酌会の支度をしている時のラ…

『月に囚われた男(Moon)』(2009)

2009年公開のDuncan Jones監督第一作目となる『月に囚われた男』です。 MICK RONSON & DAVID BOWIE-Moonage Daydream 監督のDuncan JonesはDavid Bowieの息子ということで、私的にはこの映画のタイトルやSFをテーマから父親の面影を隠すことはできませんでし…

『アミスタッド(Amistad)』(1998)

1998年公開のドリームワークス作品の第一作目となったスピルバーグ監督の作品。 19世紀に実際に起きたアミステッド号事件を題材にした映画です。奴隷貿易に始まり、黒人差別、アメリカの司法制度、自由とは何か、人間とは何かというところまで発展させている…